多汗症がワキガの原因になる?

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多汗症もワキガもそれぞれ直接的な原因にはならない

多汗症がワキガの原因だと思われている方も多いと思います。あるいは逆にワキガが多汗症の原因だと思われている方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

考えている

 

多汗症とワキガには微妙な関係がありますが、お互いにどちらからも直接的な原因にはなりません。しかし、そう思われているのにも無理はなく、多汗症の人がワキガであるケースは多いとされています。

 

多汗症は読んで字のごとく、汗が多い症状を指しますが、そもそも多汗症の汗にはほとんど臭いがありません。多汗症の汗は、エクリン汗腺からの発汗されるさらさらとした汗です。多汗症は発汗量の多さが問題になります。

 

ワキガの場合は、アポクリン汗腺からでる汗に臭いの原因があり、アポクリン汗腺からでる汗や皮脂線からの分泌物がワキガの臭いの原因になります。ですので、多汗症であってもアポクリン汗腺から発汗する量が少なければ、ワキガの臭いはほとんどしないといってよいわけです。

 

エクリン腺とアポクリン腺の両方の汗が多い場合もあります

多汗症でありエクリン汗腺からの汗の量も多く、アポクリン汗腺からの汗の量も多ければ、エクリン汗腺からの汗がアポクリン汗腺からの汗を拡散してしまうため、ワキガの臭いを助長してしまうことになってしまいます。

 

このように関係がないとはいえないワキガと多汗症ですが、欧米では日本のようにワキガという言葉はなく、ワキガと多汗症のどちらかといえば多汗症を気にするそうです。

 

手術もワキガの治療のためではなく、多汗症のためということがほとんどだそうです。欧米ではワキガ体質の方がほとんどを占めることが一番大きな要因なのでしょうが、においに対する文化の違い、考え方の違いとはいえ不思議な話ですね。

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